(パート1からの続きになります★)

 交換留学を終えて日本に帰ってきてからは、私は自分の進路を決めなければならない時期にありました。
 就職するつもりは全くなかったので、大学院への進学しか考えていませんでしたが、私は二つの選択の間で揺れていました。
 一つ目は、日本の法科大学院(ロースクール)に進学し、日本で弁護士になること。
 もう一つは、海外の大学院に進学し、IMF(国際通貨基金)でエコノミスト(経済学者)になること。
 
 どっちかに絞れなかった私は、結局「両方トライする」ことにしたのです。
 「両方やってみて、うまくいった方を選べばいいや。もしどっちもダメだったら・・・その時はフランスでワーホリ(ワーキングホリデー)でもして、フランス語を身につけて帰ってこよう」
と(笑)。

 そして結果は・・・
 
 両方うまくいってしまったのです!!

 正確に言うと、最初は日本のロースクールに合格しました。その時既に海外の大学院への出願書類は提出してしまった後でしたが、私は突然ふと、
 「私の出願書類では海外の大学院は受からないかもしれない」
と客観的に思ったのです。

 なぜかというと、私は「経済学者になる」ということを本当は望んでいなかったからです。
 私は、ただ単に、「IMFで働く」ということに憧れていただけだったのです。
 そして本当は、私は弁護士という職業に惹かれていたのだということを、日本のロースクールの合格という出来事を通して悟ったのです。

 そのことを悟ってからというもの、私は即行動を起こしました。
 「確かまだ、ミシガン大学の修士課程の締め切りまで時間があったはず・・・!」
そう思って、締切日を確認したところ、締め切りまであと1ヶ月ほどありました。
 私は、全く新しい志望動機書を書き上げ、何とか推薦状を無理矢理3通集め(これは本当に大変なエピソードでした(笑)。機会があればまた詳しくご紹介したいです)、必要な書類を全て揃え、締切日前に出願書類を提出することができたのです。

 これをして本当に、正解でした。
 結果的に、それより以前に出願した大学の博士課程は全て不合格で、最後の最後で出願したミシガン大学の修士課程からのみ合格通知をもらえたのですから・・・。
(どうしてミシガン大学には合格できたのかについて、ここでは深くは触れませんが、ヒントは自分の本当にやりたかったことを志望動機書の中に織り込んだということです。)

 そんなわけで、私は日本のロースクールに1年半通った後、ロースクールを休学し、ミシガン大学の修士課程に進学し、現在に至っているわけです。


* * * *


 この課程だけを見ると、確かに私は、夢を全て実現させているように見えるのかもしれません。

 しかし、そんな見た目とは裏腹に、自分のやりたかったことを全て実現させてしまった後に感じたことは、「今の自分には何もない」という虚無感だけだったのです―― 

 今思えば、そう感じても当然だったのかもしれません。
 それまで私は、「手段」を目標にしていたからです。
 留学は、夢という「何か」を叶えるための「手段」に過ぎません。
 その「手段」を目標にしてしまうと、それを達成した時点でそこからの行き先を見失ってしまうからです。
 私は、いろいろやっている割には何も形として手にしていない自分が、ひどくちっぽけで無力な存在に感じられて仕方がなかったのです。

 この虚無感は、留学中の私をとても苦しめました。
 お金もエネルギーもたくさんかけて、やっとの思いで留学したのに・・・。
 それなのに、どうして私は今こんなに苦しいの?
 
 そんな虚無感を振り切ろうと、日本に戻って法律家になることを再び考えたりもしました。
 だからこそ、司法書士試験を受験することを決めたという面もあるのかもしれません。
 とにかく私は、自分が本当にやりたいことを見つけようと、外へ外へと、意識を広げていっていたのです。

 しかしその時、私は根本的な間違いを二つおかしていたのです。
 一つは、自分が本当にやりたいことを見つけたいと言いながらも、「母に認めてもらえる社会的地位の高い職業」という発想の枠を抜け出すことができなかったことです。
 確かに、「法律家になりたい」という夢は私が自分で見つけたものです。
 しかし、その背後にも、「これなら私も興味があるし、母にも納得してもらえそう」
という発想がベースとしてあったのです。

 二つ目は、自分で自分の能力を勝手に判断し、「自分の手の届きそうな範囲」で自分を満足させようとしていたことです。
 これは、私が今までおかしてきたあやまちの中で最も大きなものだったと思います。
 カナダ留学にしても、そうでした。本当はカナダではなくアメリカに留学したかったのに、無難な道を選ぶために、カナダ留学で「妥協」したのです。
(結果的にカナダ留学も素敵な体験になったので、カナダに留学したことを後悔はしていないということを、付け加えておきますね。)
 日本のロースクールにしても、そう。本当はアメリカのロースクールに進学して、アメリカで弁護士になりたかったのに、英語が母国語でもない自分がアメリカで弁護士になれるわけがないと、そう勝手に思い込んでいたのです。そして、日本で弁護士になるという「似たような道」に進むことで、自分を満足させようとしていたのです。

 しかし、今だからはっきり言うことができます。
 「似たような道」は、一見似ているように見えて、「本当に進みたい道」とは全く別のものなのです。
 本当の自分を見つけようと思うなら、「似たような道」ではなく、「本当に自分が進みたい道」を進まなくてはいけないのです。
 そうでないと、「似ているけれど違う道」の中で、忙しくて不本意な現実に追われて、自分が本当にやりたかったことが何なのかわからなくなってしまうからです。
 
 私はそのことを、身をもって体験しました。
 そうやって、いろいろな体験を経て、こうやって自分が心からやりたいと思うことを見つけることができたのです。
(私の大好きな佳川奈未さんの著書、『全ては目覚めた人からうまくいく』(講談社)の中にも、同じような内容のことが書かれていますので、よかったらそちらも読まれてみてください☆)


 そんなわけで、私はこの「自分が本当に欲しいものを受け取ることを自分に許可する」ということと、「本当に欲しいもの以外は受け取らない」ということを徹底することを心がけています。
 後者に関しては、物・体験・感情に関して実行するようにしているのですが、これがとっても難しいんです!
 特に感情に関しては、まだまだ修行中(笑)で、時にはどうしてもネガティブで不快な感情に支配されてしまうこともあります。
 でも、そうした不本意な状況にいつまでもコントロールされるのは悔しいので、最近は少しずつ、いい状態に回復するための術を学びつつあります。
 場合によって、回復までにかかる時間にばらつきはありますが、それでも少しずつ確実に、状況は好転していっているように感じます


 私も早く、ポジティブな成功者の仲間入りをしたい
 そして、いつも「本当の自分」でいられる私でありたい


 "When will my reflection show who I am inside?" (Christina Aguilera, "Reflection")
2009.06.28 Sun l ├生き方 l Comments (0) Trackbacks (0) l top

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