(パート5からの続きです)

* * * * *

 「こんにちは、今日は来てくれてありがとう」
 握手会で私の番がまわってきたとき、佳川先生は私の手を取り、笑顔でこう話しかけてくださいました。
 それなのに私は、感動で胸が詰まると同時に言葉にも詰まってしまって、何も言葉が出てこなかったのです。
 「先生、はじめまして・・・・」
 私はやっとの思いでこう言いました。すると佳川先生は、
 「あら、はじめましてなのね。どう、今日は楽しんでもらえたかな?こんな格好してるから、びっくりしたでしょ(笑)」
とおっしゃいました。
 「・・・・・・・・」
 私は、自分の気持をコントロールするのに精一杯で、とても佳川先生と普通に会話する余裕はなかったのです。

 「?」
 佳川先生は、不思議そうに私のことを見つめていらっしゃいました。
 その時はいっぱいいっぱいで気がつかなかったのですが、先生はそれでも優しい笑顔で私のことを見つめてくれていたような気がします。
 私はやっとのことで、
 「・・・・お会いできて、ほんとうに、嬉しいです・・・・」
と言うと同時に、涙がわっと溢れてきてしまいました。

 すると佳川先生は、私の気持を察してくださったのか、ぎゅっと私のことを抱きしめてくださったのです。
 先生は、
 「そうなの、私に会えて嬉しかったのね。どこから来たの?」
と聞いてくださいました。
 とっさに私は、
 「アメリカから・・・」
と答えていました(笑)。
 すると佳川先生は、
 「え~っ、アメリカから!」
と驚いていらっしゃいました。

 もちろん、その日は実家の福岡から講演会場にやって来たので、アメリカから直接来たわけではありませんでしたが、今回の私の帰国の一番の目的は佳川先生にお会いすることだったのだと、今ははっきりそう言えます。
 私は、佳川先生にお会いするために、今回日本に帰ってきたのでした。
 だから、その時とっさに、「アメリカから」という言葉が出てきたのだと思います。
 佳川先生は、
 「わざわざアメリカから来てくれたのね。ありがとう。今日は楽しんでくれたかな?」
と私に尋ねてくださいました。
 私は涙を流しながら、それでも笑顔で「はい」と言うのが精一杯でした。

 私は続けて、用意しておいた私の描いた絵が入った封筒を取り出し、
 「先生、お誕生日、おめでとうございます。私、先生にお手紙とプレゼントがあるんです・・・」
と言って、先生に封筒をお渡ししました。
 先生は笑顔でそれをお受け取りになり、
 「わあ、ありがとう!お手紙、後でちゃんと読むからね!」
と言ってくださったのです。
 そして私は、ついに一番お伝えしたかったことを先生に言うことができました。
 「私、先生のお誕生日に、どうしても自分で描いた絵をプレゼントしたくて・・・心を込めて描きました。中にその絵が入っています」
と。
 すると佳川先生は、
 「まあ、私のために頑張って絵を描いてくれたのね!ありがとう!」
と言って、もう一度私に大きなハグをくださったのでした。

 その時感じた佳川先生の暖かさを、今でもはっきり覚えています。
 佳川先生の体に触れたとき、私の中を暖かいエネルギーがすうっと駆け抜けていくような、そんな不思議な感覚を覚えたのです。
 きっと、佳川先生のエネルギーを体で感じたのだろうを思います。
 それは、ほんとうに暖かな体験でした。

 その後も佳川先生は何度も私にハグをくださり、私にあたたかい言葉をかけてくださったのでした。
 私は自分の番が終わってその場を立ち去る時も、最後の最後まで佳川先生の手を離しませんでした。


* * * * *


 講演会場を後にしてもまだ、涙があふれて止まりませんでした。
 私は今自分に起きたばかりの奇跡の余韻を、いつまでもいつまでも味わっていました。
 胸のドキドキもしばらくはおさまりませんでした。
 「私、ついに佳川奈未さんに会ったんだ・・・・」
 佳川先生にハグをしてもらった時に感じたぬくもりは、今でもはっきりと思い出すことが出来ます。

 私は、今回起こった奇跡はただの偶然とは思えません。
 なぜ私にとってのこの時期に、しかも佳川先生のお誕生日という特別な日に、佳川先生に出会うことができたのか・・・。
 私は、そのことはたくさんの意味を含んでいるのだと思います。
 すべては、私が目覚めたときから始まっていた・・・
 私がこれから進むべき道に、明るい光が投げかけられたような思いがしました。

(Fin) 
2009.08.17 Mon l ├夢 l Comments (0) Trackbacks (0) l top

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